おつきさまの記。

ゆとりのある生活をしたい、ゆとり世代が日々考えたことを書き綴っています。

不登校徒然

行動しないと、居場所は得られない。

私は常々、人には居場所が必要だと考えています。居場所とは、そこにいる人が自分のことを拒絶しないとわかっていて、居心地が良く、安心できる空間や集団のこと。そして、精神の安定のためには、居場所は複数必要であること。居場所はひとりでいることも含…

納得のいかないこと

学校に行けないことに対して、本当に何の気兼ねももっていない子どもは、そう多くはないと思います。やはりどこか後ろめたさを感じていたり、表向きは気にしていないように見えても、なんとなく落ち着かない気分でいたり。全く気にしないのならそれはそれで…

学校は、「学校に来なくてもいいよ」と何故言えないのか。

不登校は問題行動ではないというニュースを、Twitterのタイムラインで最近よく見かけます。夏休み明けに、学校に通うことを苦にして自殺する子供のニュースもある中、不登校問題は相も変わらず喫緊のテーマである訳です。このニュースでは、不登校である子供…

決めつけてしまうこと。

「幼い頃に反抗期のない子どもはおかしい。昔受け持った子にもそういう生徒がいたけど、やっぱりおかしかった。」 高校のとき、家庭科の先生が、そう熱弁していました。私は母から、「あなたは小さい頃も反抗期らしい反抗期がなかった」と言われて育ちました…

不登校の子に、学校は何をしなくてはいけないのか。

不登校の子供の多くは、どんなに割り切っているように見えても、やはり心のどこかに後ろめたさを感じているものだと考えています。私の場合はそうで、修学旅行に行かなかったこととか、入学した原籍校を卒業しなかったこととかを、未だに残念に思い出します…

「通うのが楽しい」という心理

わたしたちが仕事のある日は毎日職場に向かうように、子供達は毎日学校に通っています。部活に入っていれば、休日も両方。大人が職場で過ごす以上の時間を、学校で過ごしている子もたくさんいるでしょう。彼らにとって、学校というのは、生活のかなり大きな…

不登校のゴールとは、どこにあるのか。

この間のブログに書いた講演では、聞いてくださった方々から、感想をいただきました。その中で印象的だったのが、次のような内容のものです。 「不登校を乗り越えた、という趣旨の講演会でしたが、お話しされた方は、まだ不登校に苦しんでいるように感じまし…

どんな親であってほしかったか。

以前、ご縁があって、不登校の親の会で体験者としてお話をさせていただいたことがあります。 不登校の子を抱えて、多かれ少なかれ困っていらっしゃるだろう保護者の方たちに、経験者として何を伝えたらよいのか。不登校の親の会に参加すること自体からも、自…

「ふつう」と「ふつうじゃない」の狭間で。

「ふつう」でありたいと、人は願います。 せめて、人並みの給料がほしい。せめて、人並みの休みがほしい。せめて、人並みの幸せがほしい。そんなふうに、私たちは願います。 「ふつう」を辞書で引くと、「特に変わっていないこと」とあります。他の大多数の…

いつ、挫折すべきか。

就職試験の面接のため、準備をしていたとき。定番の質問のひとつに、「あなたの挫折体験を教えてください。(それをどう乗り越えたか)」というものがありました。挫折を経験し、それを乗り越えたことのある人は、同様の挫折に見舞われた時も「なんとかなる」…

休みたいのは当たり前です。

平日は12時間労働、休日出勤あり。帰宅後も持ち帰りの仕事あり。代休はなし。そんな仕事に、あなたは就きたいですか? それに近い生活をしているのが、中学生だと思います。 社会人になって2年目の私が、何よりも楽しみなのは、週末です。「明日から休み…

「よく真っ直ぐ育ったねえ」

大学の心理学で、ステレオタイプという言葉を習ったことがあります。固定観念。 私は、自分は偏見なんて持ち合わせていないと思っていました。ところが、日本人は礼儀正しいとか、A型は几帳面だとか、「◯◯な人は△△だ」みたいなステレオタイプは世の中に溢れ…

私は不登校でした。

「不登校になる子」って、どういう子だと思いますか? 人間関係が作れない子? 性格が暗い子? 勉強がきらいな子? 「どういう子?」と聞かれて、プラスのイメージが湧いてくることは少ないでしょう。不登校って、一般的には、かなりの色眼鏡をかけて見られ…