おつきさまの記。

ゆとりのある生活をしたい、ゆとり世代が日々考えたことを書き綴っています。

嗅覚から、ゆるんでいく。

今週のお題「リラックス」とのことですが、わたしのリラックスは、嗅覚から始まります。 わたしは、香りが気になるタイプのようです。それをふと意識したのは、「あ、この人の香りだ」と思ったとき。 それまでは「その人の香り」なんて意識したことがなかっ…

野生に生きている。

と、思う。 たしかに今わたし達は文明が発展した世界に住んでいて、野生とはかけ離れた生活をしている。 動物を追いかけて、槍でやっつけて、石を割って作った刃で肉を処理して食べていたあの頃。木の実を拾って食べ、掘って作った穴の中で寝ていたあの頃。…

行動しないと、居場所は得られない。

私は常々、人には居場所が必要だと考えています。居場所とは、そこにいる人が自分のことを拒絶しないとわかっていて、居心地が良く、安心できる空間や集団のこと。そして、精神の安定のためには、居場所は複数必要であること。居場所はひとりでいることも含…

翌朝は、サイダーを飲む。

「五月の連休って、こんなに暑いんでしたっけ。」「毎年、そういう声を聞いている気がしますね。」 昨日天気予報を見ていたら、予報士とアナウンサーがそんな会話をして笑っていたけれど、その通りで、去年の今頃がどうだったかなんて毎年忘れて、毎年暑さや…

納得のいかないこと

学校に行けないことに対して、本当に何の気兼ねももっていない子どもは、そう多くはないと思います。やはりどこか後ろめたさを感じていたり、表向きは気にしていないように見えても、なんとなく落ち着かない気分でいたり。全く気にしないのならそれはそれで…

夕焼けの空は、おおきな虹である。

「虹の根元には、宝物が埋まっている。」 小さい頃、童話が好きでよく読んでいました。アンデルセン童話やグリム童話、その他各国の民話など、図書館で借りて次から次へと手にしていました。「虹の根元には、宝物が埋まっている」という言葉をどこで聞いたか…

視野の狭さを自覚すること。

高校生の時、家庭科の先生が大嫌いでした。なぜかというと、その先生が授業のとき、「反抗期がない子どもはおかしい」と言ったからです。 「反抗期がない子どもはおかしい。私も前にそういう生徒を教えたことがあるけど、やっぱりおかしかった。」 私はその…

仕事は暇つぶしである。

と言っていた知り合いの言葉が、意外で、よく覚えている。 私のしている仕事は、「やりがい」を強調したり、それを「生きがい」と表現したりすることの多い職業である。だからこそ私自身も、「仕事=自分の人生」という考え方を得たくて、しかしそう思えない…

来年のことを言うと鬼が笑う。

小さい頃、家には漫画がありませんでした。しかし、子供心に本よりも手軽な漫画を読みたい日があって、そんな日には、ことわざ慣用句や四字熟語の四コマ漫画を読み込んでいました。「十人並み」という言葉を知って、物知り顔に母に「私の容姿は十人並みだか…

ひとりでいても楽しいけれど、

だれかといるともっと楽しい。 彼と別れてから、自由な時間が増えました。かつては土日の仕事の合間に、片道2時間近くかけて彼に会いに行っていましたし、必ず1泊していたので、それ以上自由な時間はありませんでした。それが、週末の夜ゆっくり寝られて、…

見えないものを、どう見るか。

大切なものは、目に見えない。 とは、あの有名な『星の王子さま』の一節ですが、わたしは最近、この言葉についてよく考えています。というのも、先日、結婚をするかもしれなかった男性とお別れしたからです。 別れるまでのいざこざはともあれ、彼は「目に見…

学校は、「学校に来なくてもいいよ」と何故言えないのか。

不登校は問題行動ではないというニュースを、Twitterのタイムラインで最近よく見かけます。夏休み明けに、学校に通うことを苦にして自殺する子供のニュースもある中、不登校問題は相も変わらず喫緊のテーマである訳です。このニュースでは、不登校である子供…

決めつけてしまうこと。

「幼い頃に反抗期のない子どもはおかしい。昔受け持った子にもそういう生徒がいたけど、やっぱりおかしかった。」 高校のとき、家庭科の先生が、そう熱弁していました。私は母から、「あなたは小さい頃も反抗期らしい反抗期がなかった」と言われて育ちました…

ダイアログインザダーク

闇は、怖いものではありませんでした。 お化け屋敷が嫌いです。暗い中で、どこから、何が襲ってくるかわからない。心臓が痛くなるような緊張感と、不安感は耐え難いものです。先の見えない暗闇は、恐ろしいものだと思っていました。 ダイアログインザダーク…

ダイアログインサイレンス

「静けさの中の対話」へ行ってみて。 ダイアログインサイレンスとは音のない世界を体験する企画です。参加者は音を遮断するヘッドホンを付け、聴覚障害をお持ちのアテンドさんに案内され、音のない世界での対話を楽しみます。 ヘッドホンをつけてまず感じた…

不登校の子に、学校は何をしなくてはいけないのか。

不登校の子供の多くは、どんなに割り切っているように見えても、やはり心のどこかに後ろめたさを感じているものだと考えています。私の場合はそうで、修学旅行に行かなかったこととか、入学した原籍校を卒業しなかったこととかを、未だに残念に思い出します…

どこまで咲くかなチューベローズ。

お花屋さんで目に留まったお花を買いました。白い小ぶりな花がかわいい。チューベローズというそうです。 芍薬の花が咲いたのが嬉しかったので、つぼみのついているものを買ったのですが……買ってから調べたら、花が咲ききるまで育てるのは難しいらしく。どこ…

フォンダンウォーター。

ちょっとおしゃれなご飯屋さんに行くと、お冷やがただの水ではなく、レモンが浮かんでいます。わたしは、あのほんのりした爽やかさが好きです。 だからデトックスウォーター、というのにも、ずっと興味がありました。生のくだものを水につけて飲むという、単…

「通うのが楽しい」という心理

わたしたちが仕事のある日は毎日職場に向かうように、子供達は毎日学校に通っています。部活に入っていれば、休日も両方。大人が職場で過ごす以上の時間を、学校で過ごしている子もたくさんいるでしょう。彼らにとって、学校というのは、生活のかなり大きな…

芍薬の花がさきました。

先日、駅ナカの花屋さんで「さよなら芍薬フェア」をやっていました。そうか、そろそろ季節も終わるのか、と寂しく思い、二輪購入。ロフトで買った700円の花瓶に活けていました。 買った当初はかたく蕾が閉じていたのですが、数日経った今は、ふんわりと花が…

立てば芍薬座れば牡丹

【詞書】 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 最近、花屋さんを通りかかると店頭に芍薬が並んでいます。その度にこの有名なフレーズを思い出します。何をしても凛として美しい、そんな女性が理想です。 わたしは姿勢には自信がないけれど、姿勢の良さには…

夾竹桃には毒がある。

【詞書】 夾竹桃は、道端を歩いていると必ず目にするほど、メジャーな植物です。この時期には鮮やかな桃色の花を咲かせます。なかなか美しいもので、千葉市や広島市などでは市の花として愛でられているものです。 その夾竹桃を目にするたび、わたしは小学生…

母について思うこと。

私の母は、かわいそうなひとです。 母は、厳しい祖母と優しい祖父のもとで育ちました。祖母は「手に職をつけなさい」と母を家政系の短大に行かせ、卒業後は祖父の口利きで大手企業の一般職に就職。同期の若い女の子達と合コンやイベントやサークルに勤しみ、…

ありのままの自分でいられない。

お題「好きな短歌」といえば、これ。 「すきすき」はきらい「うそうそ」ならほんと2回言ったらさかさまの刑(伊勢谷小枝子) 少し前、「ありのままの姿見せるのよ」という歌詞が一斉を風靡しましたけれども。私は「ありのまま」でなかなかいられない人間です…

卒業式は、「病んだ少女」からの卒業だった。

今週のお題「卒業」について。 小学校、中学校、高校、大学と「卒業式」なるものは人生で4回ほど経験してきた私ですが、何よりも印象深いのは、中学校の卒業式です。 あれは、ただ義務教育を修了したというだけではなく、もう少し意味のあるものでした。 「…

不登校のゴールとは、どこにあるのか。

この間のブログに書いた講演では、聞いてくださった方々から、感想をいただきました。その中で印象的だったのが、次のような内容のものです。 「不登校を乗り越えた、という趣旨の講演会でしたが、お話しされた方は、まだ不登校に苦しんでいるように感じまし…

どんな親であってほしかったか。

以前、ご縁があって、不登校の親の会で体験者としてお話をさせていただいたことがあります。 不登校の子を抱えて、多かれ少なかれ困っていらっしゃるだろう保護者の方たちに、経験者として何を伝えたらよいのか。不登校の親の会に参加すること自体からも、自…

上を向いて歩けば、空が見える。

【詞書】 最近、空を見上げていますか。 総務省の平成27年通信動向調査によると、個人の情報通信機器の保有状況について、「スマートフォン」(53.1%)、「携帯電話(PHSを含む)」(35.1%)という結果が得られたそうです。スマホとその他の携帯を二台持ちしている…

薔薇色の人生を生きたい。

昨日雨が降ったのか、今朝はすがすがしい朝でした。不思議と青みがかった空気の中で、しっとりと湿った地面や植物のみずみずしさ。波もなく、澄んだ水たまりに映る空の色。見上げた空は、さっぱりと晴れ上がっていて、ふと見た隣家の庭には梅が花をつけてい…

居場所がほしいのです。

僕の居場所は、僕。 (『見てる、知ってる、考えてる』中島芭旺 より引用) じぶんの居場所。 それを私は、ありのままの自分を晒せる場所だと考えています。もっと正確に言うと、「たとえありのままの自分を晒したとしても、この人(たち)は私を受け容れてくれ…